【マーケティング論】なぜ今、インサイトが重要なのか?- 書評『モチベーション革命』

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最近の移動中はもっぱらAudibleで音声読書をしています。

Audibleの1コインで購入できる『モチベーション革命』が、マーケターにとってもかなり良書でした。
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モチベーションというタイトルから、人事や組織論的な内容かなと思っていたのですが、

消費者の潜在的な欲求である「インサイト」についてもかなり掘り下げられていまして、マーケターにとっても必読の内容だと思います。

著者の尾原 和啓氏は、IT業界の黎明期からGoogleや楽天など多くの一流企業を渡り歩き、多くの著書でも有名です。

今回は『モチベーション革命』の内容を踏襲しつつ、特に共感した「インサイト」にフォーカスして深掘りしていこうと思います。

なぜインサイトの重要性が高まったのか?

インサイトが注目されるようになった背景として、欲望の細分化が進んでいることが挙げられます。

欲望の変化をとらえるには、食事に対する欲求の変化をみてみるとわかりやすいです。

従来:美味しいご飯が食べたい。

最近:美味しいご飯は食べたいけど痩せたい、美味しそうなご飯をSNSにアップしたい

この例のように、これまでは単に「味」だけが焦点であったのに比べて、現在では美味しいというだけでは飽き足らなくなってしまいました。

今では、人によってはカロリーを気にして、人によっては写真に撮ることが最優先になり、食事に求められる役割が多様化しているといった感じです。

さらに、社会が物質的に豊かになる過程で、良くも悪くもすでにあらゆる課題解決がなされてしまったこともインサイトが重視される要因です。

顕在的な欲求はほとんど意識するやいなや満たされるようになってしまいました。

つまり、ビジネスを成長させるには、人が潜在的に不満を感じていることや欲しているものを、新しく発掘してこなければならなくなったということです。

インサイト重視で企業の行動も変化

「時間をかけて課題解決」から「解くべき課題を見つけてくる」ことに価値の重点が移行してくる流れに乗り遅れないよう、企業も柔軟に行動を変化させています。

事務的な仕事の多くは、クラウドサービスが代替してくれるようになりました。

業務の自動が進むに連れ、従業員の役割は会社の外にいる間に、消費者の潜在的な欲求を拾ってくることへと変化しています。

オフィスのデスクで残業するばかりで、インサイトが見つけらない旧来型の従業員の価値は、ますます低減しつつあるということです。

一部の企業で実施されている週休3日制やパラレルキャリア、リモートワークの推進などには、優秀な人材の囲い込みの他、

消費者の生活に溶け込みインサイトを発掘してきて欲しいという意味合いも込められています。

オフィスも都市部へ移す企業が増えたのも、ユーザーのインサイトを探してくることが目的の一つです。

インサイトに基づいたユーザー目線のサービスが、企業の競争優位となる時代なのです。

インサイトの時代にマーケターはどうあるべきか

インサイトが重視される時代、マーケターは公私混同で仕事に取り組む姿勢が求められます。

例えば、電車の中吊り広告や人の顔を観察することで、良いキャッチコピーにつなげるといった感じです。

また、ユーザーインサイトを拾う機会は現場に多くありますから、現場レベルの最良でサクッと施策を立てて動けるマーケティング体制も重要です。

日常生活の面では、音声読書のように新しいサービスをなるべく自腹を切ってでも購入し体験するのも、消費者視点を育てるには有効です。

Audibleは無料体験できますので、未経験のマーケターはこの機会をお見逃しなく。

気に入らなければかんたんに解約もできます。

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