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AIブームやデータ分析ツールが日々進歩している影響でしょうか。
ここ3〜4年前に比べ、マーケターもプログラミングを勉強すべきという声がますます聞こえてくるようになりました。
Twitter上でも、マーケターがpython言語を学ぶことで凄いことができるという記事が話題になりました。
話題のPython(パイソン)について、マーケティングの活用例に関する記事がなかったので、自分でまとめてみました。
Pythonはヤバイです。SEOやグロースハックなどのマーケで無双が出来ます。参考になれば幸いです。https://t.co/7QugZ5y4Dp — ムロヤ@デジタルマーケター (@rmuroya) 2018年8月14日
話題のPython(パイソン)について、マーケティングの活用例に関する記事がなかったので、自分でまとめてみました。
Pythonはヤバイです。SEOやグロースハックなどのマーケで無双が出来ます。
マーケターのスキルセットの中に、プログラミングが必須科目として追加される日も近そうです。
マーケターにとって、プログラミングはハードルが高い?
そもそも現実的に見て、プログラミングを業務レベルで使いこなせるマーケターはどのくらいいるのでしょうか?
そもそも、自分の持つスキルとしてwebサイト制作の基礎となるHTML記述スキルを挙げているマーケターは全体の3%程度、CSSのスキルともなると1.5%で、データ分析などで利用されるSQLのスキルに至っては0.5%だそうです。
出典:「Marketing Skills 2017: Are You Qualified to Be Hired? [Updated]」
マーケターコミュニティに顔を出している私からしても、都内でも大差はないと感じています。
自分自身、マーケティング業務を通じてWebの知識が足りず不便に思うことは多々ありました。
では、プログラミングのとっつきにくさや挫折の理由として、どのようなものがあるのでしょうか。
プログラミングを勉強するといっても範囲が広すぎて何を学ぶべば良いのかわからない
結局、日常業務としてプログラミングスキルをどう使うのかイメージできない
プログラミングを学んで何ができるのか?そもそも自分が学ぶべきプログラミング言語は何か?
これから学習していくマーケターが前もって把握するのは難しいと思います。
私も何度となく挫折を繰り返しながら、少しずつアウトプットができるようになってきました。
非エンジニアでプログラミング初学者でも、プログラミング学習の目的を見失わないよう、
マーケターがどのプログラミングを学ぶと、何ができるようになるのかまとめてみました。
1.WEB制作ディレクションの知識(HTML/CSS/PHP)
WEBページの制作
HTMLとCSSを知っていれば、自社サイトの制作や改善を依頼する際に有効です。
デザイナーとのコミュニケーションを円滑にするために使用するケースでも思ったとおりのアウトプットを依頼をすることができます。
※PHPの学習はあとに回しても、デザイナーやエンジニアのフォローがあればなんとかなりました。
更にはSEOの基礎となる内部対策でも、サイトのどの箇所にどんな要素を加えれば良いか指示することが必要となります。
何から始めればいいかわからないというマーケターはHTMLとCSSの勉強から取り組んでみましょう。
webマーケティングの領域に限らず、IT業界では既に必須レベルの知識と言われるほどです。
また、HTMLとCSSを学ぶメリットとして、Pythonなどに比べて圧倒的にスピーディに勉強が仕事に結びつけやすい言語であることもおすすめの理由です。
繰り返しになりますが、非エンジニア出身のマーケターは、まずはHTMLとCSSから始めるのが挫折しない進め方です。
学習方法として最も有用なのは、まずは実際にサイトを作ってみることです。
私の場合はインターンに参加したことでサイトを作ってみる機会があったことで、グッと習得スピードが上がりました。
サイトを作っていくプロセスで、わからないところを辞書的な書籍から探して行くことが学習の近道です。
タグの設定と管理
GoogleやYahooなどが提供するタグ管理システムで、広告の効果を測定する上でもHTMLの知識は欠かせません。
一度でも0からサイトを作った経験があれば、その後サイトの作り方を忘れて再現できなくなったとしても、
HTMLソースを見ればどのタグをどうすればいいかだいたいわかるようになります。
2.データ分析(SQL)
データ可視化ツールを使ったダッシュボードの作成
RedashやMetabaseなど、自社サービス/自社サイト上でユーザーがどんな動きをしているかがわかるツールが増えました。
これらを利用することで、今やマーケターが自分自身で顧客の行動データを取ってくることができます。
SQLは、こうしたツールに書き込むことで、データを好きな形で抽出することができる言語です。
Redashなどの分析ツールは比較的導入のハードルが低い事が多く、多くの企業が利用を始めています。
エンジニアの手を煩わせることなくデータの抽出/分析ができるため、SQLもマーケター必須のスキルと呼ばれるようになってきました。
SQLもHTMLのようにシンプルで初学者でも抵抗が少ないのもマーケターのスキルとして広まっている理由の一つです。
初学者にはこちらの書籍が、面倒な環境構築などが不要な上、分かりやすくておすすめです。
3.業務効率化(Python等)
難易度は上がりますがPythonが使えるようになると、マーケターとしてもっと差がつくことになります。
Pythonを使えば、こんなことも出来ます。
・各URLのSTATUSコードを取得 ・内部リンクのネットワーク分析し、最短経路を計算してクローラビリティ改善 ・リンク元サイトのアンカーテキストを抽出 ・画像の自動圧縮で軽量化 ・sitemapからディレクトリマップを自動作成 マーケが捗るでしかない。無双。 — ムロヤ@デジタルマーケター (@rmuroya) 2018年8月14日
Pythonを使えば、こんなことも出来ます。
・各URLのSTATUSコードを取得
・内部リンクのネットワーク分析し、最短経路を計算してクローラビリティ改善
・リンク元サイトのアンカーテキストを抽出
・画像の自動圧縮で軽量化
・sitemapからディレクトリマップを自動作成マーケが捗るでしかない。無双。
例えばスクレイピングができるようになると、BtoBマーケティングにおける営業リスト作成などの手間が省けます。
他にもクローラーの動作を把握したり、データベースを活かしたSEO施策など、
プログラミングを突き詰めることで得られるメリットは限りなくありそうです。
非エンジニア向け失敗しないプログラミング学習方法
①学習サービスにお金を投資する
マーケターの多くは、エンジニアと違ってプログラミングが本業ではありません。
プログラミングの習得にあまり時間をかけられないというハンデを抱えることになります。
もっとも避けたいのは、中途半端に勉強してしまい全く仕事に活かせないまま、時間を無駄にしてしまうことです。
時間を短縮することと習得に失敗する確率を下げるためにも、学習コンテンツにお金をかけることを惜しまないようにしましょう。
Udemy 
プログラミングはテキストよりも動画で学んだほうが、圧倒的に習得スピードが変わります。
Udemyなら、コンテンツ量が豊富なので、あなたの目的にあったコースを見つけることが出来るでしょう。
TECH::CAMP
プログラミングスクールのメリットは、無駄な試行錯誤をする時間を省き、最短で必要な知識が身につくところです。
特に、先生に質問することで、エラー時の対処法など初心者がつまづきがちなポイントを先回りして学べます。
こうしたスクールはたくさんありますが、TECH::CAMPは比較的安いのと、信頼性も高いのでおすすめです。
②自分の業務に当てはめて効率化したいことを明確化
①である程度、大まかにプログラミングが理解できたら、早速業務の改善に移りましょう。
学習の成果を実感しておくことで、モチベーションを維持できます。
また、早めに目標を設定することを意識しましょう。
プログラミングの学習は目的をもって使い続けていくことが、もっとも重要でかつ難しい部分だからです。